東郷神社 西参道 鳥居新築工事(東京都渋谷区)
東郷神社 西参道 鳥居新築工事 施工内容鳥居新築工事 総高さ約3.9m 柱太さ35cm |
立地条件・法令遵守・施主様の長年のご希望。これらすべてを考慮し、完成した「木造鳥居」は、東郷神社の玄関とも言える西参道にふさわしい、美しい鳥居となりました。
ご依頼の経緯
東郷神社には、主要な参道が3か所ありますが、そのうちの2か所には大きな木造鳥居があります。ですが、「西参道」だけにはありませんでした。
昔は石鳥居があったのですが、諸事情により撤去し、現在では、石灯篭を設置していました。
しかし、一年中多くの人出で賑わう原宿竹下通りから入る、この西参道に、「ぜひ鳥居を造ろう!」ということで、計画はスタートしました。
東郷神社に出入りしている業者さんの紹介でご相談を受け、早速、神社に伺い、本計画の経緯とご要望をお聞きしました。
工夫したこと
施主様が最初に言われていたのが、「大きな鳥居を木造で建てたい」という希望でした。そのご希望を踏まえ、設計を開始しましたが、建築確認申請に伴う法令を順守するには、幾つかの問題があり、一時は「ご希望に沿うものは建てられない」という結論に至りました。
それでも、施主様の「どうしてもあの場所に、木造の白木の鳥居を建てたい」という意思は変わりません。そこで、総高さを4m以下に抑えることで、確認申請が不要になることを説明し、施主様の御了承を得て、規模を縮小し、工事計画は実施されました。
当初の設計プランよりは小さくなりましたが、各部材を一般的な木割よりも若干大きくすることで、この規模にしては頑丈そうな、力強い印象の鳥居になりました。
無事に竣工式を迎え、完成した鳥居を、実際に目の当たりにした施主様は「この参道にマッチした、立派な鳥居になった」と、皆様、大変喜ばれていました。
鳥居新築工事アーカイブ
東郷神社の新しい鳥居が完成した様子です。この奥の階段を上がったところに、本殿があります。
社号額も新調しました。特注品の額受け金物でしっかりと取り付けられています。
柱の根元には、亀腹石(稲田白御影石)が据え付けられています。この鳥居は「明神鳥居」という形ですが、これには亀腹を付けるのが一般的です。亀腹には、補強の意味もあります。
鳥居の竣工式です。鳥居の下の祭壇には、お供え物が並んでいます。この後、神主様のお祓いが行われました。