創業50年神社仏閣設計施工 織戸社寺工務所日本の美と匠の技を未来に傳える

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小さな神社が建て替えで参拝客が大幅に増えた話

千葉県のある森の中に、小さな神社がありました。自然豊かな森に囲まれ、神社としての環境は素晴らしい神社ですが、木々に覆われあまり目立たない神社でした。

しかし、宮司様は「神社の名にふさわしい建物にしたい。なんとか立派な神社に建て替えたい」と考えていました。

その後、ご縁をいただき、社寺建築専門の工務店として私どもにご相談をいただきました。

宮司様のご希望やお考えを伺い、神社建築の様式のことから、私どもが過去に手掛けた神社の構造や費用について、たとえば、もっと安くする方法や、もっと豪華にするとどのくらい高くなるのか、など、さまざまな疑問にお答えし、詳しく説明させていただきました。

時には、宮司様の理想に近く、参考になる神社にご一緒して、見学していただいたこともあります。

そのような建て替えの打ち合わせを重ねるうちに、神社建築についてより深く興味を持たれ、「あそこに立派な神社がある」と知ると、ご自身で各地の神社を見て回られるようになりました。

「立派な神社に建て替える」と信念を強く固めた宮司様

そのうちに、宮大工が建てる「本物の社寺建築」の魅力をより深くご理解された宮司様は、「立派な神社に建て替えるんだ」というご自身の信念を、さらに強く固めていかれました。

そして、約三年間をかけて総代さんとの協議を繰り返し、ついに、御社殿をすべて新築する計画をスタートさせたのです。

「立派な神社に建て替える」ということで、計画予算も数億円になりましたが、当時はすでにバブル景気が崩壊していた時期だったこともあり、浄財を集めるのは簡単ではありませんでした。中には工事計画そのものを否定するような人も現れ、関係者の人間関係にまで影響するようなこともありました。

しかし、宮司様はその信念を曲げることなく、本物の社寺建築の素晴らしさを訴え続けました。そして、多くの苦難困難を乗り越えて、皆様のご理解をいただき、多額の御寄付を集めることができました。

その熱い思いに応えるべく、私たち宮大工も、精魂を傾けて仕事に専心し、それからおよそ二年後、ようやく立派な神社が完成しました。

実際に立派な神社が完成して目の当たりにすると、地域の皆様は、その荘厳な佇まいをとても喜ばれました。

立派な神社が完成したあとの奇跡

そして、境内の掃除を喜んで手伝ってくださる方が増えてきたのです。

また、初詣や七五三、お宮参りの参拝客がだんだんと増えるようになりました。

建て替えから何年か経ったある年のお正月、私は家族で、その神社に初詣に行くために車を走らせました。

ところが、当の神社に近づくと、ずいぶん手前から通行止めになっていて、車で近寄ることができません。しかも、沿道は晴れ着姿の人たちでいっぱいです。

これほどの賑いになった神社を見て、私はとても嬉しくなったのと同時に、これほどの多くの人出となったきっかけとなる「はじめの一歩」は、宮司様の「思い一つ」であったことを思い出しました。

そしてこの時、「私が本当にやりたいのは、こういう仕事だ。宮大工として建物を建てるだけでなく、神社・仏閣を中心とした地域の発展や活性化のためのお手伝いをしたい」ということを強く心に焼き付けました。

「建て替えたい」と思ったときが宮大工に相談するとき

このコラムをお読みになられている方の中には、これから神社や寺院を建て直したいとお考えの方もおられることでしょう。

神社や寺院の建て替えで成功するコツの一つとして、建て替えを考えた段階で宮大工に相談することです。「まだ先の話だから」「工務店さんに相談するだけでは申し訳ない」などと言って、そのままにしていては、計画の実現は難しいでしょう。現時点で、どのような状況であっても「建物を改善したい」と思ったならまずはご相談ください。

そして、単に神社や寺院を建て替えるだけでなく、地域の発展や活性化についてお考えであれば、いちど織戸社寺工務所までお問い合わせください。(電話:047-453-5616)

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